口腔粘膜疾患のスクリーニングと口腔がん検診に
MIT-SCAN
蛍光観察装置で青色光を照射し、その励起光を観察。患部に非接触であり非侵襲。
蛍光観察の仕組み
口腔内蛍光観察装置で口腔内に青色光を照射すると、上皮異形成組織や炎症は青色光を反射することなく、光を吸収してしまうため暗色として見える。これをFVL(蛍光可視の消失)と呼ぶ。 健康な細胞にはFAD補酵素が存在し、このFAD補酵素が蛍光物質であると考えられているが、上皮異形性やがん細胞においては、細胞の代謝が活性化しFAD補酵素が減少するため自家蛍光が低下し暗色となる。しかしその差異を肉眼で判別することは非常に高度な知識と経験が必要である。 そこで、観察対象からの反射光をバンドパスフィルターに入射させることにより、入射光の中に含まれる必要な光の情報だけを選択的に取り出し表示することで、肉眼では判別することが難しい細胞状態の観察が可能となる。